Japanese
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特集 外科とエコー
超音波診断—歴史と展望
Diagnostic ultrasound:retro-and prospect
岡 益尚
1
Masuhisa OKA
1
1大阪厚生年金病院
pp.157-160
発行日 1979年2月20日
Published Date 1979/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207101
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はじめに
超音波診断法が臨床医学のなかに根をひろげはじめたようである.研究がはじめられてから既に30年に近い.ここに超音波画像とX線CT画像との鮮やかな腹部断面像をかかげてみる.
超音波断層像は,並列にならべた8個の,7cm直径の,3MHz振動子による約10秒自働的複合扇形操作で得られたものであるが,正常人上腹部のこの像(図1,腹部横断像,図2,腹部縦断像)の中に肝内の脈管構造,胆嚢と胆道,明らかな膵全体の輪郭などが,腎の横断像とともに映しだされている.呼吸運動その他によるボケは殆どみられないことは,適切な画像診断情報としてよい評価を与えることができる.
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