Japanese
English
臨床研究
赤外線吸収スペクトルおよび原子吸光による虫垂結石分析と臨床所見—本邦報告例の集計検討
Physical analysis of appendicolithasis using infra red and atomic spectrum
石川 広記
1
,
米山 桂八
1
,
馬場 志郎
1
,
花谷 勇治
1
,
林 亨
1
,
関谷 忠助
2
,
酒井 美智
2
Hiroki ISHIKAWA
1
1伊勢原協同病院外科
2伊勢原協同病院小児科
pp.1177-1181
発行日 1978年8月20日
Published Date 1978/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207008
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はじめに
虫垂切除に伴う虫垂結石の発見頻度は,5〜10%と言われているが,虫垂結石に関する報告,結石組成分析の成績報告1-4)は多くない.腹部単純X線撮影の機会は多いが,全ての虫垂結石が陽性陰影としてとらえられるものでもない.しかし注意深い読影により結石存在を示唆されることが少なからずある.
伊勢原協同病院外科において,1971年2月から1976年1月までの5年間に454例の虫垂切除を行ない,そのうち9例1.98%に虫垂結石を経験した.この9例の採取虫垂結石について,赤外線吸収スペクトル,および原子吸光分析を行なつたので,その結果と,2歳11ヵ月女児の稀有な虫垂結石例を経験したので,本邦における既報告49例1-3,5-22,35,36)の虫垂結石症例と共に,臨床的事項について検討報告する.
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