Japanese
English
臨床研究
尿膜管腫瘍性病変の臨床
Clinical feature of tumor of the urachus
松末 智
1
,
柏原 貞夫
1
,
倉本 信二
1
,
前谷 俊三
1
,
田中 英夫
1
,
香川 嘉宏
1
,
青木 孝文
1
,
中村 義徳
1
Satoru MATSUSUE
1
1天理よろづ相談所病院腹部外科
pp.1183-1187
発行日 1978年8月20日
Published Date 1978/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207009
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はじめに
尿膜管は発生学的にallantois由来のものか,cloaca由来の膀胱起源のものか,未だ確定的な論拠は示されていない.この尿膜管より発生した腫瘍性疾患はBeggの記載2)以来かなりの数の報告例を見るが,その臨床については,発生病理の特異なこと,診断の困難なこと,治療の問題等実地の臨床外科医にとつて興味ある疾患である.特に尿膜管より発生した悪性腫瘍は報告例も増加してきたが,治療,予後の点については満足できる状態では無い.
本院で経験したムチン産生性腺癌1例を含む6例の尿膜管腫瘍の検討を行ない,この疾患の臨床面での特徴等につき考察を加えた.
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