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アメリカにおけるCAT scanningの現状
Current status of CAT scanning in America
松元 輝夫
1
,
貝原 信明
1
Teruo Matsumoto
1
,
Nobuaki Kaibara
1
1ハーネマン医科大学外科
1Department of Surgery, Hahnemann Medical College and Hospital
pp.409-412
発行日 1978年3月20日
Published Date 1978/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206918
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囗はじめに
Computerized Axial Tomography(CAT)はイギリスで開発され,1972年4月,Ambroseら1)によって最初の臨床報告がなされた.CAT scannerがアメリカに導入されたのは1973年6月,Mayo Clinicに設置されたのがはじまりである.衆知のように,最初のCATscannerは頭部,特に頭蓋内病変の診断に限られていたが,1974年2月,Ledleyら2)によつて全身の各臓器に応用可能なbody scannerが開発されて以来アメリカ国内に急速に普及し,1974年10月には本法の臨床効果に関する第1回会議がPresbyterian St. Luke's Hospitalにて開かれ,翌年3月には第1回国際会議が開催されるにいたつた.その間,多くの人材と多大の努力と巨費を投じて数多くのすぐれた臨床成果が報告されてきたが,scanner自体も改良に改良が加えられ,次々に新しい機種が登場するので,CAT scanningをいかなる疾患にどのように応用し,どのような基準にもとついて診断するかを未だ決めることが出来ないのが現状である.
脳神経科領域におけるCAT scanningの診断的価値は十分に認められ,それについては本特集にてくわしくのべられると思うので,本稿では,主としてbody scanningに関するアメリカの現況並びに問題点についてのべてみたい.
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