Japanese
English
臨床研究
吻合部潰瘍の経験—病態生理からみた手術方針
Stomal ulcer;pathogenesis and surgical treatment
京 明雄
1
,
岡本 英三
1
,
菅原 一郎
1
,
桑田 圭司
1
,
豊坂 昭弘
1
,
大室 儁
1
,
鈴木 栄太郎
1
Akio KYOH
1
1兵庫医科大学第1外科
pp.787-792
発行日 1977年6月20日
Published Date 1977/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206761
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はじめに
消化性潰瘍に対する外科的治療法としてはわが国では従来広範囲胃切除術が最も普遍的に用いられ,その優秀性については今日広く評価されている.しかし,その反面,吻合部潰瘍の発生が0.1〜2.0%において認められ1),しかもその成因ならびに病態生理については不明な点が多い.また,その外科治療は再手術となるので,手術適応や手術々式の選択などに苦慮する場合が多い2).
そこで,われわれは最近経験した7例の胃切除後吻合部潰瘍症例に対して各種胃液検査を施行し,吻合部潰瘍における胃内外分泌動態を検索し,若干の知見を得たので報告する.
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