Japanese
English
臨床報告
乳腺細網肉腫の1例および本邦報告例の統計的観察
Reticulum cell sarcoma of the breast;case report and review of the Japanese literature
大室 儁
1
,
岡本 英三
1
,
桑田 圭司
1
,
菅原 一郎
1
,
豊坂 昭弘
1
,
大橋 秀一
1
,
京 明雄
1
,
鈴木 栄太郎
1
,
劉 燦太郎
1
,
西浦 徳明
1
,
岡空 達夫
1
Suguru OHMURO
1
1兵庫医科大学第1外科
pp.1315-1319
発行日 1975年10月20日
Published Date 1975/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206360
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はじめに
一般に乳腺内に発生する肉腫は乳癌に比べて稀であり,なかでも細網肉腫が乳腺に初発することは少ない.乳腺細網肉腺は1938年Fragala20)が最初に報告して以来,1967年Lawler21)が欧米,その他諸外国の症例61例を集計しているが,このなかには本邦症例は含まれていない.本邦においては1950年堀口1)の報告に始まり,現在まで19例1-19)の報告がある.最近われわれは本症の1例を経験したので報告すると共に本邦20例を中心に,若干の文献的考察を試みた.
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