Japanese
English
臨床報告
長期にわたる十二指腸と傍乳頭部憩室との間の異物により黄疸とOddi氏筋閉鎖不全を合併した1症例
A case of a foreign body in duodenum and duodenal diverticulum, which developed obstructive jaundice and insufficiency of Oddi's muscle
林 章彦
1
,
大井 正俊
1
,
菅 正純
1
,
寺内 尚志
1
,
倉田 達明
1
,
植木 剛一
1
,
中村 浩一
1
Akihiko HAYASHI
1
1東京慈恵会医科大学第3分院外科
pp.1359-1362
発行日 1976年10月20日
Published Date 1976/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206608
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はじめに
従来胆石症による閉塞性黄疸は極めて多いが,十二指腸乳頭部または胆道内異物が原因で発黄した症例は数少ない1,2,9).また同時に乳頭筋閉鎖不全症も臨床的にはまれで本邦では今までに21例の報告例をみるにすぎない2-9).
今回われわれが,十二指腸と傍乳頭部憩室との間に異物が嵌屯し,閉塞性黄疸とOddi氏筋閉鎖不全を合併した極めてまれな症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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