Japanese
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特集 重度外傷
重度外傷の病態生理
Pathophysiology of severe injuries
岡田 芳明
1
,
杉本 侃
1
Yoshiaki OKADA
1
,
Tsuyoshi SUGIMOTO
1
1大阪大学医学部特殊救急部
pp.885-889
発行日 1976年7月20日
Published Date 1976/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206545
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はじめに
重度外傷の病態生理は,出血および細胞外液喪失によるもの,広範な組織破壊によるものと,臓器損傷によるものとの3つに大別することができる.もちろん,これらが複雑に絡み合つていることは図1に見られる通りである.例えば組織破壊は外傷によつてもたらされる他,出血や細胞外液喪失による局所の浮腫と循環障害によつても増長してくる.さらに両者はいずれも凝固・線溶系に異常をもたらす原因となる.
また,臓器損傷のなかでも頭部,胸部,腹部等の重度外傷はそれぞれ特有な病態生理を呈するが,本稿では単独外傷は取り上げず,多発外傷に限つて,当科での研究を中心に論じる.
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