Japanese
English
臨床報告
外傷性肝内仮性動脈瘤の1例
A case of traumatic intrahepatic pseudoaneurysm
蓮見 昭武
1
,
植田 正昭
1
,
青木 克憲
1
Akitake HASUMI
1
1慶応義塾大学伊勢慶応病院外科
pp.543-547
発行日 1976年4月20日
Published Date 1976/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206494
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はじめに
肝外傷の頻度は年々増加しつつあるが,ひとくちに肝外傷といつてもその病像はさまざまで,損傷形態からは開放性損傷と非開放性損傷とに分けられ,また臨床経過からは急性型,亜急性型,慢性型とに分けられる.われわれは最近,受傷後7日目に施行した選択的血管造影にて,肝内仮性動脈瘤形成と被膜下血腫の合併所見を呈し,受傷後12日目に遷延性破裂を来したため,肝切除を施行して救命し得た亜急性非開放性肝外傷の1例を経験したので報告する.
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