Japanese
English
臨床報告
腹腔内二次感染巣を生じた卵巣放線菌症の1例
Ovarial actinomycosis and its secondary infection to the intra-abdominal organs; report of a case
田近 徹也
1
,
蜂須賀 喜多男
1
,
北島 正是
1
,
鈴木 雄彦
1
,
松浦 豊
1
,
津田 峰行
1
,
犬飼 偉経
1
,
中神 一人
1
,
太田 敬
1
,
森 直之
1
Tetsuya TAJIKA
1
1大垣市民病院外科
pp.539-542
発行日 1976年4月20日
Published Date 1976/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206493
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
腹部放線菌症は放線菌症の中でも比較的数少ない疾患とされていたが,正確な診断と入念な検索により,最近は確実に発見されることが多くなり,本邦でも治験例がいくつか報告されている1-5).しかし,女性性器に原発した腹部放線菌症はさらに稀であるといわれている.われわれは卵巣に原発した放線菌症が虫垂切除を契機として小腸との癒着性イレウスの形で発症し,約1ヵ月後に腹壁および横行結腸に二次感染巣を生じた1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.