Japanese
English
臨床報告
食道静脈瘤に対する直達手術の経験
The experiences of direct operation for esophageal varices
武岡 有旭
1
,
高木 繁男
1
,
武田 仁良
1
,
猪口 嚞三
1
Ariaki TAKEOKA
1
1久留米大学医学部第1外科
pp.95-98
発行日 1976年1月20日
Published Date 1976/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206425
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はじめに
日常遭遇する上部消化管出血の大半は胃十二指腸潰瘍からの出血である1-3).一方,食道静脈瘤破裂による出血もその重篤さからして決して見のがせない.門脈圧亢進症に伴う食道静脈瘤からの致命的な大出血は,その止血の困難性と高い死亡率を示す点で外科的に重要である.食道静脈瘤に対する外科的治療としては門脈減圧の目的で行なわれるシャント手術の他,静脈瘤への直達手術等が挙げられよう.教室で経験した食道静脈瘤の直達手術症例を中心にその手術適応の面から2,3の検討を加えてみた.
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