Japanese
English
臨床報告
脈絡膜転移を疑われた乳癌の経験
Breast cancer suspected with choroidal metastasis
高柳 和江
1
,
松村 長生
1
,
太田 憲一
1
,
古味 信彦
1
,
松村 香代子
2
Kazue TAKAYANAGI
1
1徳島大学医学部第1外科
2徳島大学医学部眼科
pp.1321-1325
発行日 1975年10月20日
Published Date 1975/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206361
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はじめに
乳癌の脈絡膜転移は,外国では報告例が散見されるが1),本邦においてはきわめて少ない.欧米においては,眼科疾患の3,500例(Payne,1932)から147,000例に1例(Stattard,1933)の割で悪性腫瘍の脈絡膜転移がみられ,その70%前後が乳癌の転移であるという2,3).
本邦においては,1895年(明治28年)の桑原の報告以来4),現在まで私どもが渉猟しえた限りでは,20例の乳癌の脈絡膜転移が報告されている.
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