Japanese
English
臨床講義
転移性脈絡膜癌腫
Metastatic Cancer of the Choroid
梶浦 睦雄
1
,
高橋 裕子
2
1福島県立医科大学
2福島県立医科大学眼科教室
pp.733-737
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201912
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眼内腫瘍によつて蒙る眼障害の度は,その腫瘍の悪性度に必ずしも一致しない。即ち組織学的に良性であつてもその増大によつて眼に重篤な障害を与え,眼内間隙の狭窄は続発緑内障を惹起するそれ故眼内腫瘍に就ては常に予後の不良を考えねばならぬが,之が体の重要な器官からであると一層その予後は悲観的なものである。
萄葡膜の腫瘍の主なものはMelanoma malig-num及びRetinoblastomaであるが,転移性のものの中では癌腫が一番多い。然し元来は比較的稀しいものである。本日は之の症例に就て説明しよう。
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