Japanese
English
臨床報告
肉腫様組織像を伴つた食道癌(いわゆる癌偽肉腫)の1手術例
A case of so-called pseudo carcinosarcoma of the esophagus
米沢 健
1
,
細井 英雄
1
,
池田 義雄
1
,
小林 衛
1
,
池田 典次
1
,
永岡 貞男
2
Ken YONEZAWA
1
1横浜市立大学医学部第2外科
2横浜市立大学医学部第1病理
pp.1327-1332
発行日 1975年10月20日
Published Date 1975/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206362
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はじめに
食道原発の悪性腫瘍のうち,食道癌偽肉腫(Pseudo-sarcoma)は非常に稀な疾患であり,1957年Stout1)が報告して以来10例の報告をみるにすぎない.本症と癌肉腫との鑑別は非常に困難であり,今日まで癌肉腫(Carcinosarcoma)として報告された58例の中にも癌偽肉腫を疑わせる症例が甚だ多いようである.最近われわれはポリープ状食道癌に線維肉腫様変化が共存した食道癌偽肉腫の手術例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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