Japanese
English
臨床報告
虫垂カルチノイドの1例
A case of appendiceal carcinoid
金児 千秋
1
,
浜崎 聡一郎
1
,
田中 誠
1
Chiaki KANEKO
1
1三重県立志摩病院外科
pp.1305-1307
発行日 1975年10月20日
Published Date 1975/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206358
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はじめに
カルチノイドは消化管上皮に存在するKultschitzky細胞から発生する腫瘍で,その多くは消化管に発生し,なかでも虫垂に発生頻度がもつとも高いが,それでもなお絶対数は少なく,本邦では虫垂カルチノイド症例は自験例を加えて40例が報告されているにすぎない.私たちは最近急性虫垂炎の診断のもとに虫垂切除を行ない,切除標本の組織学的検査により虫垂に発生したカルチノイドであることを知つた1例を経験したのでそれをここに報告し,文献的考察を試みた.
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