Japanese
English
臨床報告
単発性小肝癌(直径2cm)破裂による腹腔内大出血の1例
Spontaneous rupture of the tiny solitary hepatoma, causing massive intraperitoneal hemorrhage:report of a case
神谷 喜八郎
1
,
白川 洋一
1
,
三条 健昌
1
,
新井 正美
1
,
河野 保
2
,
青木 幹雄
3
Kihachiro KAMIYA
1
1都立墨東病院外科
2都立墨東病院内科
3都立墨東病院病理
pp.907-911
発行日 1975年7月20日
Published Date 1975/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206295
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はじめに
原発性肝癌は,アジア人,アフリカ人に多く見られ,欧米人では少ないと言われている.
剖検例における原発性肝癌の頻度は,日本で1.75%1),台湾で3.10%2),アフリカで1.9〜2.6%3),アメリカで0.20〜0.44%4,5),ドイツで0.22%であり,その悪性腫瘍に対する頻度は,日本で5.3%1),台湾で21.8%2),アフリカで301)〜50%3),アメリカで3.01%5),ドイツで1.53%1)といわれている.
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