Japanese
English
臨床報告
3年10ヵ月観察された胃潰瘍切除後残胃ポリープ様癌の1例
A case of polypoid cancer observed about 4 years
山際 裕史
1
,
大西 長昇
2
,
国島 睦意
3,4
Hiroshi YAMAGIWA
1
1三重大学医学部中検病理
2松阪市大西病院
3三重大学医学部病理
4現市立静岡病院病理
pp.897-899
発行日 1975年7月20日
Published Date 1975/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206293
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はじめに
胃癌の発生については,人体例ではその詳しいme-chanismは現在ほとんど解明されていない.一方,発生した癌がどのように進展,生長してゆくのかについてもよくわかつていないのである.おそらく,隆起型のものと,陥凹型のものとでは異なるであろうし,同じtypeのものでもその成長速度は必ずしも同じではないであろう.年齢やホルモン,免疫的条件等といつた個体の側の条件との関連も無視することが出来ない.
本稿では,胃潰瘍手術時に噴門下部に残存していた有茎性ポリープが徐々に大きくなつてゆく過程が観察された稀有な例であるので,若干の考察を加えて報告する.
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