Japanese
English
臨床研究
胃のポリープ様病変の成り立ちに関する1考察
Study on the polypogenesis of the stomach
山際 裕史
1
Hiroshi YAMAGIWA
1
1三重大学医学部中検病理
pp.365-373
発行日 1974年3月20日
Published Date 1974/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205995
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はじめに
胃には極めて多様な病変が生じ,かつまた,あらゆる人々に軽重の差はあれ,形態学的な種々の変化がみられるといつても過言ではない.つまり,慢性胃炎をはじめとして,各種の糜爛,ポリープ,潰瘍,腫瘍,さらには発生異常によるものや,寄生虫の迷入等によるものも含まれる.窮極の目的である癌の発生について,上記の各種の疾患や,病変が種々の程度に関与することは,周知の事実であるが,それでは,それぞれがどの程度にかかわり合うかということになると,まだ判然としないというのが現状である.
本稿では,ポリープをとりあげて,これの発生,癌との相関等について,主として外科的切除例を用いて検討し,若干の考察を加える.
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