Japanese
English
臨床報告
胃サルコイドーシスの1例
A case of sarcoidosis of the stomach
山際 裕史
1
,
大西 長昇
2
,
大西 信行
2
,
寺田 紀彦
2
,
篠田 勝利
2
,
大西 長久
2
,
福原 徹
2
Hiroshi YAMAGIWA
1
1三重大学医学部中検病理
2松阪市大西病院
pp.703-705
発行日 1974年5月20日
Published Date 1974/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206048
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はじめに
胃に生ずる,類上皮結節を生ずる病変には稀ではあるが結核,サルコイドーシスが代表的なものである.従来報告されているsarcoidosisとされる症例が,確実に結核ではないという証拠は実のところ乏しいのである.
本稿では結核と区別し難いが,類上皮結節に乾酪変性のないこと,粘膜リンパ濾胞から漿膜まで散見されること,肺に異常なく,既往歴にも結核のないこと等から,サルコイドーシスと考えられた胃潰瘍を形成した1例を報告する.
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