Japanese
English
手術手技
経皮的胆管ドレナージ手技—新しい器具の開発を中心に
Percutaneous transhepatic cholangial drainage
高田 忠敬
1
,
小林 誠一郎
1
,
内田 泰彦
1
,
福島 靖彦
1
,
羽生 富士夫
1
Tadahiro TAKADA
1
1東京女子医大消化器病センター
pp.717-722
発行日 1975年6月20日
Published Date 1975/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206262
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はじめに
最近,閉塞性黄疸症例に対し侵襲の少ない非開腹的な黄疸軽減処置として,経皮的胆管ドレナージが試みられるようになつてきた1-10).しかしながら,いまだ穿刺成功率やチューブの留置,固定に種々の問題がみられている.われわれは,経皮的胆管ドレナージの安全性,確実性の向上に対し,いくたの工夫を加えこれらの問題を解決すべく努力してきた.
まず,穿刺成功率,チューブの留置,固定に関しては,すでに報告した影像下直達法の開発,内筒チューブを挿入する二重管方式の採用,固定盤の作製と接着剤の導入により,ある程度の満足できる結果をえてきた1-3).しかし,胆管の拡張がいまだ軽度の症例では,必ずしも確実な内筒チューブ(ドレナージチューブ)の挿入が望めず,この点に関しての改良が必要であつた.
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