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特集 緊急減黄術—テクニックとそのコツ
経皮的減黄術—胆管ドレナージ
percutaneous transhepatic cholangial drainage
高田 忠敬
1
Tadahiro TAKADA
1
1帝京大学医学部第1外科
pp.585-593
発行日 1983年5月20日
Published Date 1983/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208301
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はじめに
経皮的胆管造影法(PTC)は,主に閉塞性黄疸の鑑別に用いられてきたが,その診断の有用性の反面,穿刺孔からの胆汁漏出,腹膜炎,あるいは胆道内圧上昇による胆管内細菌の全身性散布,菌血症,細菌性ショックなどの危険が存在した.これらの合併症防止対策の1つとして,経皮的胆管ドレナージ(PTCD)が登場した.当初,PTCDはtemporary drainageとしての役割であつたが,その後,穿刺部位やドレナージチューブの挿入・留置法などに種々の工夫が重ねられ,continuous drainageが可能となり,現在では,閉塞性黄疸や胆道感染症に対するfirst choiceの胆道減圧法として広く普及している1).
このPTCDの穿刺方法には,X線透視下での穿刺と超音波誘導下での穿刺がある,本稿では,我々の行つている影像下直達法による穿刺2,3)とともに超音波誘導下PTCD4,5)についての手技について述べる.
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