Japanese
English
特集 急性呼吸不全
ショック肺の発生とその病因
Development of shock lung and its pathogenesis
杉本 侃
1
,
岡田 芳明
1
,
豊田 長康
1
Tsuyoshi Sugimoto
1
,
Yoshiaki Okada
1
,
Nagayasu Toyoda
1
1大阪大学特殊救急部
1Dept. of Traumatology, Osaka Univ.
pp.569-574
発行日 1977年7月15日
Published Date 1977/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203066
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ショック肺の発生が問題になってから既に十年近くなり,この間外科や麻酔科領域での最も重要な研究テーマとして,研究論文も数多く発表され多くの事実が解明されてきた。それにもかかわらずショック肺の概念は今もなお混乱しており,その意味するところは必ずしも一定していない。
まず,ショックとショック肺の発生時期の関係である。この現象はそもそもがショックからの回復に成功したにもかかわらずその後重篤な呼吸障害が起こることが発見され命名されたものである。したがってショックが回復してから起る呼吸障害に限って使用されるべきであろう。
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