Japanese
English
症例
空気脳室撮影後の"Progressive Ventricular Dilatation"の1例
"Progressive ventricular dilatation" due to pneumoencephalography. Report of a case
平山 章彦
1
,
古和田 正悦
1
,
儀藤 洋治
1
,
渡辺 一夫
1
,
伊藤 昭一
2
Akihiko HIRAYAMA
1
1秋田大学医学部外科
2平鹿総合病院眼科
pp.1771-1774
発行日 1973年12月20日
Published Date 1973/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205948
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はじめに
1965年Adamsら1)により,normal pressure hydr-ocephalus(N.P.H)の概念が提唱されて以来,その病態生理については,多くの報告がみられている.ことに,1972年Rovitら11)は,PEG後急激な脳室の拡張(progressive ventricular dilatation)をきたしたN.P.Hの8例を報告し,PEG後の脳室拡大と原疾患との関係を示唆するとともに,脳室拡大の機構について,興味深い考察を行なつている,
最近,私達は結核性髄膜炎後のN.P.Hの症例にPEGを施行したところ,術後に高度な脳室拡大を示した症例を経験したので,若干の文献的考察を行ない報告する.
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