カラーグラフ 臨床病理シリーズ・21
絞扼性イレウスにおける絞扼腸管の術中肉眼的所見—Color Indexによる損傷度の判定(その1)
松峯 敬夫
1
1墨東病院外科
pp.1644-1645
発行日 1973年12月20日
Published Date 1973/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205931
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Ⅰ.絞扼腸管の色調および病理組織像と予後
外科医が絞扼性イレウス遭遇した場合,阻血腸管を切除すべきか,保存すべぎかしばしば判断に迷うことがある.この判断を適確に行なうためにばどうしても術中の阻血腸管の性状,特にその色調と組織像および絞扼解除の予後を対比させた検討がなされねばならない.このため著者は実験的にラット回腸にclosed loopを作成し,腸管を切除することなく絞扼を解除することにより,3者を比較してみた.
この際,阻血腸管の色調を正確に判定するため,光伸書房出版の500 color cardsから,正常より高度絞扼までの腸管の色調にでぎるだけ近い色票7枚を選び出し,color index(C.I.)を作成した.
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