カラーグラフ
大腸の内視鏡診断
田島 強
1
1弘前大学医学部松永内科
pp.8-9
発行日 1973年1月20日
Published Date 1973/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205728
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大腸の内視鏡検査は解剖学的制約が大きく,1957年松永らによりSigmoidocameraが開発されるまでは,StraussのRectoscope以来半世紀以上に亘つてほとんど進歩がみられなかつた.このSigmoidocameraによりS状結腸上部とそれを越えた深部の内視鏡的観察が可能となり,さらにColonofiberscopeの実用化により長大な大腸はもちろん回腸末端部までの観察が容易に行なえるようになり,大腸疾患の診断は飛躍的に向上した.
第1図はColonofiberscope本体であり,第2図はその検査光景である.検査の方法は省略するが,前方の管腔を観察しながら挿入をすすめるという簡単な原則さえ守れば,誰にでも容易にかつ安全に行なえる検査である.
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