Japanese
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外科の焦点
FiberopticsによるOxymetryおよびManometry装置の開発
Development of fiberoptic oxymeter and manometer
横田 旻
1
,
高橋 透
1
,
町田 荘一郎
1
,
田村 正秀
1
,
田辺 達三
1
,
杉江 三郎
1
,
森 俊之
2
Akira YOKOTA
1
1北海道大学医学部第2外科
2オリンパス光学工業
pp.1341-1347
発行日 1972年10月20日
Published Date 1972/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205685
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はじめに
Forrsmann,Cournandによる心臓カテーテル法の導入によって,心臓および血管疾患の診断法は急速に進歩し,それにつれ,心臓および血管の外科学も著しく進歩した.異常短絡を有する心臓および血管疾患の診断と血行動態の分析には,心臓,血管の内圧測定とともに,酸素飽和度の測定は欠くことができない.
現在一般的には心臓カテーテルによつて血液サンプルを入手しVan Slyke法,電極法,体外で分光学的に行なう方法などによつて測定している.Van Slyke法は測定操作が繁雑な上信用に足る測定値を得るまでには,かなり習熟しなければならない.電極法,体外での分光学的な測定法も採血を要し,測定値を得るのにかなりの時間を要するため,測定値に疑問の有る場合に,簡単には再検できない.ことに重症例では,心臓カテーテルの操作も時間が制約されており,再検は無理となる.さらに循環の各時相に汎る連続測定記録が不能であるなど,実用上では多々改良すべき点を有している.グラスファイバーを用いた生体内での分光学的酸素飽和度測定法は,先に述べた問題点を改良しうる臨床的に有意義な測定法である.
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