Japanese
English
装置と方法
血管内Fiberoptics法について
Intravascular Fiberoptic Method
中村 隆
1
,
香取 瞭
1
,
宮沢 光瑞
1
,
石川 欽司
1
Takashi Nakamura
1
,
Ryo Katori
1
,
Kozui Miyazawa
1
,
Kinji Ishikawa
1
1東北大学医学部第一内科
11st Department of Internal Medicine, Tohoku University School of Medicine
pp.1027-1032
発行日 1968年12月15日
Published Date 1968/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201966
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はじめに
繊維光学系(fiberoptics)は光を通常達しえない部位に導くことのできる可撓性の導光路で,現在広く産業界に重宝がられている。
fiberopticsのうち,導光性ガラス繊維(glass fiber)は光の透過率が30〜40%と高率で,加工技術も高度に発達しており,fiberopticsの代表として用いられている1)。臨床医学の分野でもgastroscopeやbronchoscopeなどに利用され,優れた成績をあげているのは周知のとおりである2)。1962年Polanyiら3)によって初めてfiberopticsを生体の血管内に挿入して光を導入し,その反射光より各種の情報を得る試みがなされた。この方法では採血を必要とせず,血液酸素飽和度が直ちに測定できる。その上,色素稀釈曲線の記録も可能であるため,多くの学者により追試がなされてきている。ここではfiberopticsの血管内利用に関する特徴,欧米諸国における現状,筆者らの成績を述べ,fiberoptics法の問題点について少しく記してみたい。
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