Japanese
English
特集 出血治療のPitfall
出血源の探索
Search for sources of upper gastro-intestinal hemorrhage
武藤 輝一
1
,
岩淵 真
1
,
和田 寛治
1
,
吉田 奎介
1
,
佐藤 厳
1
,
松木 久
1
,
藍沢 修
1
,
石橋 清
1
,
金井 朋行
1
Terukazu MUTO
1
1新潟大学医学部第1外科教室
pp.1203-1208
発行日 1972年9月20日
Published Date 1972/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205668
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はじめに
上部消化管からの出血のため緊急入院した患者に直面した場合,この出血が如何なる原因によって起こつたものであるかを知つて,一刻も早く治療の方針を立てなければならない.しかしながら出血の続いている場合,推測は可能であつても出血源を確認するということは仲々容易ではない.なんとかして出血源を確認したいという理由から,出血源の探索に当つて考慮すべきいくつかの点について申しのべてみたい.検査法の詳細については別項において他の方々が述べられるので,概要についてのべることにする.なおここで述べる上部消化管出血とはTreitz係蹄から口側の食道,胃,十二指腸,肝,胆道,膵などからの出血であることをおことわりしておきたい.
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