Japanese
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特集 日常外科の総点検・Ⅰ
イレウス治療の実際
Clinical management of intestinal obstruction
斉藤 淏
1
,
馬越 正通
1
Kiyoshi SAITO
1
1日本医科大学第2外科
pp.469-475
発行日 1972年4月20日
Published Date 1972/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205579
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はじめに
イレウスの治療成績は,近年著しく好転した.癌性腹膜炎や広範囲にわたる壊死を伴つた症例のような宿命的な重症例を除けば,一般に5%以下の死亡率に止まつているといつてもよい.
その原因としては,早期に診断されることが多くなつたほかに,イレウスの病態に即応した補助的加療,更に麻酔法の進歩などがあげられる.イレウス治療に伴う直接死亡の原因などから始め,細部にわたる検討も必要であるが,まずイレウス治療の実際に即し設問を試み吟味してゆきたい.
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