Japanese
English
特集 黄疸の外科
黄疸を伴つた胆石症
Gallstone disease with icterus
西村 正也
1
,
久次 武晴
1
,
五十君 裕玄
1
Masaya NISHIMURA
1
1九州大学医学部第1外科
pp.331-337
発行日 1972年3月20日
Published Date 1972/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205562
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はしがき
日本人胆石の特徴としてビリルビン(以下「ビ」と略)系石が多いことは古く三宅速,松尾が指摘したところである.その原因としては欧米人に比して日本人は脂肪摂取量が少ないことがあげられる.しかるに最近日本人の胆石もコレステリン(以下「コ」と略)系石が次第に増加の傾向にあることが報告され,これは生活環境,特に食事の変化によるところが大きいと考えられる.しかも「コ」系石は主に胆嚢内にみられ,「ビ」系石は主に総胆管,総肝管,肝内胆管にみられる.黄疸の発現頻度は胆石の種類,胆石の部位によつて異なり黄疸発生例は主として胆管結石,肝内結石例にみられるのでこれらを中心に検討を加え報告する.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.