Japanese
English
特集 黄疸の外科
胆管癌および膨大部癌
Carcinoma of the extrahepatic bile ducts and ampullary cancer
菅原 克彦
1
,
黒田 慧
1
,
田島 芳雄
1
,
柏井 昭良
1
,
石原 敬夫
1
,
佐藤 長夫
1
Katsuhiko SUGAHARA
1
1東京大学医学部第1外科
pp.339-351
発行日 1972年3月20日
Published Date 1972/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205563
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はじめに
肝外閉塞性黄疸の病態を招来する疾患は,術後に肝を中心とする諸臓器の代謝失調,循環障害,消化管出血,感染などの合併症を併発する頻度が高く,一般に予後が悪い,外科医はこれらの疾患を診療するに際しては,救急患者に準じて適切な診断プログラムを作り,重点的に病態についての情報を得,合併症がない円滑な経過がたどれるよう入院と同時に治療対策を立てることに留意せねばならない.
肝外閉塞性黄疸の原因疾患である胆管癌と膨大部癌は,それぞれ特異な病態であり,根治手術を原則とすべきであるが姑息的手術に止まらざるを得ない場合も多いので,治療成績向上に資するため,早期の病態を把握するのに必要な診断上の問題点や,教室で提案する病型分類などを中心に述べる.
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