Japanese
English
特集 胆道外科のPitfall
黄疸を伴つた胆石症
Gallstone disease with icterus
内藤 行雄
1
,
西川 正一
1
,
上山 健弘
1
,
有本 重也
1
,
松岡 国雄
1
,
安田 正幸
1
,
上山 庸弘
1
Yukio NAITO
1
1和歌山赤十字病院外科
pp.1053-1060
発行日 1972年8月20日
Published Date 1972/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205653
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はじめに
黄疸を伴つた胆石症は,伴わない胆石症に比して診断,治療,予後のあらゆる面で問題をかかえていて,学会の主題にされたり,雑誌その他に掲載されたり,ほとんどつくされた感があるものの,まだまだ不明の点が残されており,実際に臨床でケースに当ると戸惑いをすることもある.
私どもは幸いケースに恵まれ,殊に1965年頃から胆石症手術は急激に増加した.黄疸を伴わない胆石症はまず問題はないとして,伴つたもののなかで,予後のわるかつた症例,期待に反した症例,不可解であつた症例などを中心に検討を重ね,これらのPitfallに再び陥らぬよう自省の資ともなし,諸賢の厳しい批判を期待するものである.
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