Japanese
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外科の焦点
胃の術中細胞診法について
Direct gastric cytodiagnosis during operation
竹中 正治
1
,
谷田 秀
1
,
宗像 雅丈
1
,
竹内 隆
1
,
谷田 理
1
,
佐々木 義夫
1
Masaharu TAKENAKA
1
1鳥取大学第1外科教室
pp.21-26
発行日 1972年1月20日
Published Date 1972/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205517
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はじめに
胃の細胞学的診断法の発達にともなつて,胃癌の診断だけでなく,胃癌と悪性リンパ腫との鑑別も可能になつてきた.これは直視下に細胞採取を可能にした内視鏡の発展に負うところが大である.一般に病変部の肉眼的所見だけでは,良性か悪性かを識別するには困難な場合が多い.著者らは術前に診断の困難な症例に対して,術中に積極的に診断をつけ,手術方針を決定する方法として,術中の塗抹細胞診の有用性を強調してきた.初期の頃の成績については,すでにその詳細を報告したが,その後さらに症例をかさね,そのうちから術中,術後の細胞診標本および組織標本の3者を比較しえた107例の成績をもとに,今後の術中細胞診のあり方および意義について検討してみたい.
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