Japanese
English
外科の焦点
胃手術効果判定のための統一アンケート方式の提唱
Introduction of new questionnaire system for follow-up study of surgical by treated benign gastric disease
岩森 茂
1
,
笹尾 哲郎
1
,
浜井 雄一郎
1
,
石井 毅
1
,
大屋 正章
1
Shigeru IWAMORI
1
1広島大学原研外科
pp.889-896
発行日 1971年6月20日
Published Date 1971/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205373
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
胃・十二指腸潰瘍を含む良性胃外科的疾患に対する手術法は数限りなく改良がくわだてられてきており,その術後消化機能やreservoirとしての機能保持目的で,またいわゆるpostgastrectomy syndromeと形容される術後の胃機能的〜器質的障害防止目的のために,種々のelective technicが行なわれてきておる.
特に最近では古典的ともいえる胃広汎切除に対抗して,外科的胃・十二指腸疾患の病態を十分みきわめた上での外科,すなわち胃手術に関するphysiological approachなる考え方が擡頭し,保存的胃切除術,迷走神経切断術などの術式が一部の人により好んで応用されるようになつた.しかしその真の優劣に関しては生理的機能の保持はさることながら,残胃〜周辺臓器への新病態の発現やindirect〜late effectが慎重に追求されねばならず,このためには潰瘍原因別,部位別,疾病別に手術法の選択がなされ,これらが一定期間,一定の人々によつて,同一調査方式と判定方式の上にたつて厳正に比較調査が行なわれなければなるまい.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.