Japanese
English
特集 向精神薬・抗けいれん剤の効果判定法
資料
抗てんかん剤の効果判定に関する問題点—アンケートの結果を中心として
Problems of the Clinical Evaluation of Anti-epileptic Drugs
順天堂大学精神神経科教室臨床脳波グループ
Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Juntendo University
pp.851-857
発行日 1964年11月15日
Published Date 1964/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200765
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
1912年ドイツの神経生理学者Hauptmannによりてんかん患者にPhenobarbitalがもちいられるようになつて以来,てんかんの薬物療法は急速な進歩発達をとげ,抗てんかん剤の種類も,まさに百花繚乱の感があるのが現状である。
しかしながら,このような多数の抗てんかん剤の出現にもかかわらず,各種の薬物に抵抗をしめす,いわゆる難治性てんかんが存在することも事実であり,和田1)によればおよそ6%にみられるという。
われわれてんかんの治療に掌るものにとつては,この数値を如何に減らすかに焦点をしぼるべきであろうが,それに先立つて,まず既存の抗てんかん剤の効果判定がどのようになされ,どのようにうけいれられてきたかについても,十分に吟味再検討されねばならない段階とおもわれる。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.