海外だより
楓の黄葉(2)
渋沢 喜守雄
1
1国立王子病院
pp.660-662
発行日 1971年4月20日
Published Date 1971/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205348
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□きびしい育成
これだけ鍛えられるから,レジデントは実によく知つているし,手術法も心得ている.ミーティングなどでさえ,Dr.某が19XY年に何誌に,こういう論文を出している等という言葉は必ず数回出る.CPCなどでは知名の内科主任教授が,いともあつさり,私の誤診でした等と,他科のchief residentに答えたりするくらい,chiefresidentは,よくできる.あるとき外科の教授に昼食に招かれたが,スタフの他に僕の案内係のchief residentのDr.Millsが同席した.僕はハンバーグにあたつてジンマシンで参つていた.ジンマシンのことから話がprostaglandinに及んだ.Dr.Millsは外科のmalab-sorptionにもZollinger-Ellisonにも甲状腺medullary ca.にもprostaglが一役をになつていると思うといつた.少し出しやばると思つたが,分娩や利尿についてE1,E2はどうかときいた.彼の答は正確である.
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