第12回 日本脳,神経外科学会
A. 講演の部—一般講演
渋沢 喜守雄
1
,
稲生 綱政
1
,
大園 茂臣
1
,
豊島 剛
1
,
藤森 正雄
2
,
堀見 太郞
3
,
久留 勝
4
,
木村 忠司
5,10
,
八木田 秀雄
5
,
牧野 精治
5
,
井上 尚史
5
,
佐藤 博正
5
,
庄子 文雄
6
,
猪股 三郞
6
,
斎藤 富士雄
6
,
原 正美
6
,
藤田 登
7
,
宮村 研
7
,
成田 俊三
7
,
川北 博
7
,
明国賀 宏哉
7
,
嵯峨山 隆
7
,
井上 利之
7
,
卜部 美代志
1
,
田上 尚弘
1
,
川俣 健二
1
,
稲田 豐
1
,
中根 公正
8
,
入沢 優氏
8
,
黒岩 義五郞
9,12
,
山本 信二郞
11
,
冲中 重雄
12
,
中尾 喜久
12
,
村上 之孝
12
,
山田 喜久馬
12
,
山本 英夫
12
,
池田 正男
12
,
椿 忠雄
12
,
岸本 道太
12
,
豊倉 康夫
12
,
宮原 光夫
12
,
中村 晴臣
12
,
石見 善一
12
,
亀山 正邦
12
,
橋場 邦武
12
,
桑原 政雄
12
,
佐野 圭司
13
,
竹内 一夫
13
,
小谷 勉
14
,
井本 忠
14
,
梶原 章
14
,
藤下 武志
14
,
田中 憲二
15
,
小野 博秀
15
,
斎藤 敏
15
,
西本 敏男
15
,
中村 恵
15
,
渡辺 能斌
15
,
服部 鎮男
16
,
加藤 土郞
17
,
新井 通正
17
,
井上 正幸
18
,
中西 格一
18
,
石井 清
18
,
佐藤 治
18
,
永井 良治
19
,
永谷 謙介
19
,
桜井 清
19
,
祖父江逸郞
20
,
渡辺 恭昭
20
,
松井 務
20
,
熊沢 国彦
20
,
出田 富三
16
,
倉本 邦雄
16
,
堀 浩
16
,
相沢 豊三
21,29
,
永井 一夫
22,28
,
小嶋 吉次
22
,
渡辺 昭
23
,
永井 甲子四郞
23
,
光野 高夫
24
,
三浦 義一
25
,
鈴木 二郞
26
,
新津 勝宏
26
,
大沼 倫彦
26
,
和田 德男
26
,
豊田 利明
26
,
荒木
10
,
吉井 直三郞
27
,
三木 一郞
15
,
真島 惠吉
29
,
田崎 義昭
29
,
横松 文平
29
,
長野 登喜子
29
,
末永 美恵
29
,
佐藤 三樹雄
29
,
高山 祿郞
30
,
工藤 市雄
30
,
未舛 恵一
30
,
岩田 淳治
31
,
粟津 三郞
32
,
鶴見 淸彦
32
,
萩野 利之
33
,
松本 淳治
27
,
北村 勝俊
34,35
,
三河内 董丸
30
,
水野 祥太郞
14
,
海原 正治
14
,
奥野 博敏
14
,
松尾 澄正
14
,
高橋 喜美雄
36
,
前川 孫二郞
37
,
沢見 春康
37
,
小西 信哉
37
,
岡崎 溫樹
37
,
時実 利彦
38
,
清原 迪夫
38
,
島津 浩
38
,
藤井 潤
12
,
白鳥 常男
39
,
早川 俊明
20
,
白水 重義
20
,
安藤 一也
20
,
戸田 孝
40
,
河村 ゆか子
40
,
須田 勇
41
,
高比良 英輔
41
,
宮島 孚
11
,
平沢 興
42
,
村田 計一
43
,
川島 邦正
11
,
野口 好之
44
,
正木 光児
44
,
成田 稔
44
,
岩本 清美
44
,
根岸 慶雄
15
,
近藤 進
45
,
本島 珪三
45
,
平岡 敬造
27
,
松永 守雄
46
,
吉田 卓郞
16
,
林 髞
47
,
竹林 弘
4
,
楢林 博太郞
48
,
大熊 輝雄
48
,
式場 聰
48
,
黒川 正則
48
,
青木 誠一
49
,
甲田 二郞
49
,
天野 聖造
49
,
湯浅 辰一郞
49
,
白木 博次
48
,
南城 達也
49
,
高橋 栄穂
49
,
天野 恵
49
,
小山 生子
50
,
刑部 宏
50
,
子安 義彦
27
,
堀内 冷
27
,
東田 昭二
27
,
村尾 哲
27
,
鬼頭 京子
51
,
手島 英
39
,
志賀 柳一
39
,
片寄 一男
39
,
春日 武男
39
,
奥村 修三
52
,
置塩 顥
16
,
鮫島 拓彌
53
,
別府 彰
54
,
水津 和夫
54
,
正田 研一
54
,
依岡 信幸
54
,
忠田 喜一
55
,
松岡 春明
55
,
姫路 平太郞
55
,
上田 恒一
55
,
中田 端穂
56
,
植木 幸明
56
,
新井 邦夫
57
,
三辺 義久
58
,
堀口 良雄
58
,
小林 陽一郞
58
,
松岡 栄一
58
,
九山 芳也
58
,
山本 俊介
59
,
竹内 藤吉
59
,
武藤 浩太郞
59
,
鏡 友雄
59
,
松尾 義男
56
,
沢 政一
60
,
伊藤 博治
61
,
高士 宗明
62
,
牛島 宥
62
,
向井 紀二
63
,
所 安夫
63
,
紫 拓
26
,
犬上 慶治
64
,
西村 国郞
46
,
黄 雲裳
46
1東大木本外科
2東大木本外科(泉橋病院)
3阪大神経科
4阪大第二外科
5京大第二外科
6福島大宍戸外科
7神戸大第一外科
8福島大生理
9沖中内科
10京大外科
11金沢大第一外科
12東京大学沖中内科
13東大脳神経外科
14大阪市大整形外科
15順天堂大外科
16阪大第一外科
17愛知県津島市民病院外科
18岡大陣内外科
19名大今永外科
20名大第一内科
21東邦大内科
22日大歯科理工学
23日大歯科生理学
24九大友田外科
25熊大第一外科
26東北大桂外科
27阪大第二生理
28日大歯学部理工学
29東邦大相沢内科
30慶大外科
31広島大上村外科,生理
32東邦大外科
33国立下総療養所
34九大三宅外科
35九大第一外科
36弘前大整形外科
37京大前川内科
38東大生理
39東北大武藤外科
40名古屋市大外科
41神戸医大第二生理
42京大解剖
43名大生理
44東京歯大野口外科
45慈惠医大大井外科
46京大第一外科
47慶大
48東大神経科
49日大歯学部生理
50慶大生理
51林研究所
52岡大陳内外科
53関西労災病院
54大阪大学神経科
55大阪市交通局病院
56新大脳神経外科
57新大耳鼻科
58国立東京第一病院神経科
59三重大外科
60新大精神科
61名大第一外科
62名大病理
63東大病理
64都立松沢病院
pp.322-342
発行日 1954年11月1日
Published Date 1954/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200421
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I.2 侵襲に伴う神経分泌現象の研究
(I)神経分泌の形態学的観察
(II)神経分泌の生物学的観察
外科手術など多くの侵襲に伴つて視床下部及び下垂体後葉の所謂神経分泌現象が発来することを昨春本学会で報告した。その後犬,猫のみならず人でも同現象がみられた。侵襲尿をクロマトグラフイーで展開するとニンヒドリンに発色するポリペプチツドが強力な抗利尿性を示す。シヨツクの如き強度の侵襲では上視束核,下垂体後葉のGomori物質は殆ど完全に消失し,分泌量は凡そ3000mU/hピツレシンに相当する莫大な量に達する。
侵襲に伴うかゝる神経分泌の機序について次の事実が認められた。侵襲前アドレナリン頸動脈内注射,両側頸部迷走神経切除などの処置で強力に,またアトロピン前処置で軽度に神経分泌が抑制されることが,生物学的にも形態学的にも証明される。即ち侵襲に伴う神経分泌刺戟は迷走神経を介して伝達される。侵襲では迷走神経の動作電流が10分間ほど増強する。その際,下垂体後葉に最も早く最も高濃度にアセチルコリンが遊離する。頸動脈血にはアセチルコリンは証明されない。後葉より数分おくれて視床下部にアセチルコリンが出現する。視床下部のアセチルコリンはそのコリンエステラーゼ活性度が増強するまでみとめられる。後葉にアセチルコリンが遊離するだけでは神経分泌は発現しない。視床下部にアセチルコリンが接触することが神経分泌には絶対に必要であるらしい。後葉に遊離するアセチルコリンは恐らく小門脈を介して上行性に視床下部へ運ばれるのであろうかと想像される。侵襲に伴う神経分泌は後葉に遊離するアセチルコリンが視床下部へ接触することによつて招来するものと考えられた。
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