Japanese
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特集 腫瘍の病理と臨床
論説と症例
小児期における腹腔内リンパ管腫の診断と治療について
The diagnosis and treatment of intra-abdominal lymphangiomas in childhood
今泉 了彦
1
,
石田 正統
1
Satohiko IMAIZUMI
1
,
Masanobu ISHIDA
1
1東京大学医学部第二外科
pp.1063-1071
発行日 1970年7月20日
Published Date 1970/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205162
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はじめに
腹部良性腫瘍のなかで腸間嚢腫の占める割合はきわめて小さく,大綱嚢腫,後腹膜嚢腫はさらに珍しい疾患である.
1507年フロレンスの解剖学者Benevieni1)が剖検例で腸間膜嚢腫の1例を"anatomic curiosities"と評して紹介して以来,腸間膜嚢腫の報告は現在まで700例に充たずFlynn2)は腹部腫瘍の中で最も稀な疾患であるといつている.
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