特集 周産期の画像診断 第3版
胎児診断から新生児診断へ
リンパ管腫
利光 正岳
1
,
設樂 佳彦
2
,
入山 高行
1
TOSHIMITSU Masatake
1
,
SHITARA Yoshihiko
2
,
IRIYAMA Takayuki
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
2東京大学医学部附属病院小児科
キーワード:
リンパ管腫
,
多房性腫瘤
,
頸部囊胞
,
気道・食道圧迫
,
漢方
Keyword:
リンパ管腫
,
多房性腫瘤
,
頸部囊胞
,
気道・食道圧迫
,
漢方
pp.559-562
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001920
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はじめに
リンパ管腫(リンパ管奇形:lymphatic malformation)は拡張した囊胞状リンパ管が集簇した良性の腫瘍性病変である。大きなリンパ管腫は出生前に胎児超音波検査で発見され,胎児MRI検査によりリンパ管腫と隣接臓器の状況について詳細な情報を得て,適切な胎児・新生児管理が可能となっている。リンパ管腫の予後は,発生部位,大きさ,症状により異なり,症例に応じた周産期・新生児管理が求められる。特に,生直後から気道管理が必要となることがあり,多職種連携が必要な胎児診断の意義が大きい疾患である。
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