第69回日本外科学会総会印象記
脳外科領域
東 健一郎
1
1山口大学医学部第二外科
pp.1275-1277
発行日 1969年9月20日
Published Date 1969/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204940
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本年の日本外科学会総会は,他学会における発表と重複しない新しい内容のもののみをという榊原会長の方針によつて,演題申込が各施設1題に制限されたため,演題がかなり整理され,第2日,第3日の両日は日本武道館一会揚のみで討論が行なわれた.しかし,それでもまだ一会揚では処理できない専門的分野にわたる演題が多く,第1日(4月11日)のみは4会揚に分れて討議された.
脳外科領域の一般演題は,第三会場(千代田公会堂)において第1日目の午前中に19題と,それに対する追加が8題あり,神経生理,神経放射線,外傷,腫瘍,高気圧療法などの各方面における新しい知見が次々と発表され,活発な討議が行なわれた.ここでは第2日目以後のシンポジウムの演題を中心として,この領域の新しい動向についての私見をのべてみたいと思う.
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