特集 臨床麻酔の問題点
アンケート
肝機能下降の患者の麻酔はどうするか
国友 桂一
1
1岡山大学医学部中央手術部
pp.674
発行日 1969年5月20日
Published Date 1969/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204852
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肝機能障害患者の麻酔をする場合,まず重要なことは単に肝機能検査成績を読むだけではなく,患者全体のRiskを判定することである.肝機能検査の中でとくに重要なものは,BSP試験,血清Albumin,血清Transaminase, Pseudocholines-terase検査である.
前投薬は,Pethidine(オピスタン),アトロピンの併用が望ましく,普通使用量の1/2〜1/3に減量する.Morphineは,胆道疾患患者および胆嚢別出の既往のある患者には好ましくない.Chlorpromazine,とくにCocktail M1は肝障害患者の前投薬として適当でない.ラボナ錠は肝機能障害高度な患者には投与しない.
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