グラフ
鞭打ち損傷の椎間板造影像
平林 洌
1
,
河野 通隆
1
,
高橋 惇
1
,
桜田 允也
2
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
2済生会神奈川県病院整形外科
pp.155-159
発行日 1969年2月20日
Published Date 1969/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204790
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鞭打ち損傷が椎間板損傷を惹起する時、その病態を最も克明に示すのはDiscogramでなければならない.ところが20歳を過ぎると,生理的にも加齢的変性像を呈するため,たとえ異常所見を得てもその病的意味づけにしばしば困難を感じる.いうまでもなく,愁訴の客観的裏づけや,予後の判定は無理としても,本症に特有な椎間板造影像が判り,既存の変性像か,あるいは今回の外傷による異常所見かの判別ができ、また,造影像から単純レ線所見の意味づけが可能となれば,本検査法の有用性は絶大なものとなろう.
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