診療の経験から
腰部椎間板造影法の合併症
池田 亀夫
1
,
高橋 惇
1
,
石井 良章
1
,
土方 貞久
1
,
城所 靖郎
2
Kameo IKEDA
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
2静岡赤十字病院整形外科
pp.926-935
発行日 1967年9月25日
Published Date 1967/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904291
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はじめに
整形外科領域において,腰痛患者の占める数ははなはだ多いが,その診断と適切な治療となると今日なお多くの問題がある.
椎間板造影法は,これらの問題の解決に果す役割は大きく,われわれは腰痛の正しい診断と,適切な治療のために1962年以後,椎間板造影法Discographyを補助診断法として採用し,その目的をかなり達していると考えているが,一方,この検査法が与える障害についても常にこころしている.そして本法の採用後5年を経た最近,数例の特異な経過をとる症例を経験したため,検討を加えたいと思う.
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