雑感
早くから生きた患者に接する制度を—Dr.Copeの医学教育改革論に思う
山崎 善弥
1
1東京大学医学部第2外科
pp.1078-1080
発行日 1968年6月20日
Published Date 1968/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204639
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青医連,医学生の登録医制反対デモ,医師国家試験ストライキなど日本の医学教育,医療の混乱と紛糾はその極に達したかの感がある.これらの危機が早く乗り越えられて,革新的な医者づくり政策,医療制度の確立が切望される.このさい,著者が,1昨年秋より米国ボストンのハーバード大学外科研究員として過した1年有余の間に見聞しえた米国医学教育の動向について紹介したい.
私のボスDr.Oliver Copeは,ハーバード大学外科教授として,医学生から1956年医聖として選ばれるほど尊敬された熱心な教育者であり,MIT(マサッチュセッツ工科大学)教授Jerrald Zachariasと共同で"MedicalEducation Reconsidered"と題する将来の医学教育革新の青写真を1966年に書いておられた.
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