Japanese
English
論説
X線回折計Diffractometerによる胆石の新しい分析法
A new analytical method of gallstones by means of the X-ray Diffractometer
松倉 三郎
1
,
代田 明郎
1
,
三樹 勝
1
,
富田 一男
1
,
松永 睦郎
1
,
服部 博之
1
,
恩田 昌彦
1
,
山下 精彦
1
,
柴 積
1
,
塚原 英之
1
,
埴原 忠良
1
,
清水 良泰
1
Saburô MATSUKURA
1
1日本医科大学松倉外科教室
pp.527-534
発行日 1968年4月20日
Published Date 1968/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204565
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はじめに
胆石の分析法には化学分析,赤外分光分析,示差熱分析およびX線分析などがあり,従来から胆石の化学的構成ないしは構造,さらにはその形成機序などについて,幾多の研究業績が報告されて来た.
ところで,X線分析法,特にX線回折計Diff-ractometer1)-4)による胆石の分析はBogren5)-7)(1963)によつてはじめて行なわれたもので,BogrenはX-ray microdiffraction法によつて研究した結果,新鮮胆石中のコレステロールは双晶性含水コレステロールであり,胆石中の色素はビリルビン・カルシウムであるが,ときとしてビリルビンの他の金属塩が少量混在し,さらに炭酸カルシゥムはAragonite,VateriteおよびCalciteであるが,特にApatiteは微細結晶状で,かなり普遍的な胆石成分であると述べている.
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