Japanese
English
特集 虫垂炎—その困難な問題点
壊疽性虫垂炎の切除断端の処置はどうすべきか
On the treatment of the appendical stump in the appendicitis gangraenosa
代田 明郎
1
,
服部 博之
1
,
吉岡 正智
1
,
恩田 昌彦
1
,
山下 精彦
1
,
柴 積
1
,
塚原 英之
1
,
埴原 忠良
1
,
清水 良泰
1
Akiaôc SHIROTA
1
1日本医科大学松倉外科
pp.1667-1671
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204170
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はじめに
虫垂の壊疽性変化が,主としてその中央部から先端にあるような場合には,その切除断端処理に特別の困難を伴わないが,虫垂根部に強い場合や,盲腸壁にも虫垂の炎症が波及して蜂巣織炎を起こしていたり,あるいはまたすでに穿孔を起こして,膿瘍の形成や汎発性腹膜炎を併発していると,虫垂根部や根部周囲の盲腸壁も脆弱となつていて,その断端処理に困難をきわめることが少なくない.
このような場合,その断端処理をいかにしたらよいか,教室の臨床材料を基として,次に述べてみよう.
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