Japanese
English
特集 最良の手術時点
胃・十二指腸潰瘍—最良の手術時点というよりは最悪の手術時点を避けたい
Consideration on the best period to perform surgical procedure for Ulcer Disease
村上 忠重
1
,
川俣 建二
1
,
渡部 洋三
1
,
長浜 徴
1
Tadashige MURAKAMI
1
1順天堂大学外科
pp.481-486
発行日 1968年4月20日
Published Date 1968/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204558
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
胃・十二指腸潰瘍の手術時期をいつにしたらよいか,すなわち手術の適応を決めることは,良性の疾患であるために慎重にしなければならない.ということは現在胃切除術は安全な手術であるとはいえ,全く死亡率がゼロというわけにはいかないし,また胃切除による後遺症も絶無ではないためである.
非手術的療法では潰瘍の治癒が望めない場合であれば当然,外科的療法によらなければならなくなつてくるし,また長い間患者が悩まされている場合には日常生活,社会生活の上からも手術療法に切りかえる必要が生じてくるわけである.このような場合当然患者の全身状態の良い時期に手術をすることが,手術の危険性を最少限にする一つの問題点でもある.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.