Japanese
English
外科の焦点
冷凍血液の臨床応用
Clinical experience with the use of frozen blood
隅田 幸男
1
,
田代 稔
1
,
奥山 綏夫
1
,
亀谷 寿彦
1
Sajio SUMIDA
1
1東邦大学医学部第1外科
pp.443-453
発行日 1968年4月20日
Published Date 1968/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204553
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はじめに
Landsteiner(1901)が血液型を発見して以来,輸血は外科領域において常に重要な役割を占めてきた.ところが,今日ではその副作用と血液不足の悩みは次第に大きくなり,深刻な社会問題にまで発展してしまつた.にもかかわらず,半永久的長期保存とO型万能輸血が可能で,血清肝炎や輸血反応も皆無に近いなど,数々の利点を持つ冷凍血液の臨床的研究は本邦では非常に遅れている3)4)5)6).1965年教室では本研究に着手して以来21)-27)192本(1968年2月末まで)の冷凍血液を64人の外科患者に輸血し,以下のような成績を得た.ここに,その研究の概要と臨床応用に際して得られた2,3の新知見とを卒直に述べてみょう.
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