患者と私
病人こそ最良の師
織畑 秀夫
1
1東京女子医大外科
pp.384-385
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204544
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小児と老人
小児外科をやつていると痛感するのは患者がお喋りをしないということである.患者が口で知らせることは極めて少ない。したがつて患者の母親を始めとする家族から聞くのであるが,これも極めてわずかである.
このようなものをいわぬ小児を相手にする場合,話として聞くその病気の経過は極めて簡単である.そこで雑念なしに臨床所見と検査成績に取り組むことになる.こうしてみると小児の患者は診断をつける上に決して難かしいものではないともいえる.また治療方針にしても比較的簡単明瞭のことが多い.
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