Japanese
English
論説
側脳室腫瘍の手術経験
Lateral ventricle tumors,-report of seventeen consecutive cases.
田中 輝彦
1
,
伊藤 善太郎
1
,
高橋 正晁
1
,
宇根岡 啓基
1
,
石橋 孝雄
1
Teruhiko TANAKA
1
1東北大学医学部葛西外科
pp.367-374
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204539
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はじめに
側脳室腫瘍は,その組織像はいろいろであるが,臨床経過の点では共通するところが多い.Dandy1)も全脳腫瘍の0.75%と述べているように,従来はなはだまれなものとされ,しかも通常,神経学的検査のみでは診断が困難であり,腫瘍の部位的特異性と相まつて,その治療成績は,現在なお良好とはいえない.しかし,腫瘍摘出に成功すると予後は良好で,正確な術前診断が成績向上のカギと思われるので,頻度は少なくても重視すべき腫瘍である.
われわれは,東北大学桂,葛西外科,脳研脳神経外科,福島市大原綜合病院脳神経外科において,昭和41年6月まで17例の側脳室腫瘍手術例を経験したので,この集計と共に代表的症例について検討してみたい.
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